大阪星光学院中学校2025年算数第1問(4)
- 空間図形 回転体 体積
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右の図は1辺の長さが6cmの正方形です。斜線(しゃせん)部分をある直線を軸として1回転させてできる立体について、ADを軸としたときの立体の体積は[ ]cm3であり、また、ABを軸としたときの立体とBCを軸としたときの立体とADを軸としたときの立体の体積の和は[ ]cm3です。
(斜線部分というのは、かげをつけた部分になります。)
回転軸が動いていますが、回転軸を固定して、それぞれの部分を回転させたときの体積比を考えます。
下の回転軸ℓで考えます。
黄色の部分をℓの周りに回転した立体の体積を単に黄色と表記します(他の部分も同様)。
黄色を①とすると、黄緑色も①となります。
黄色+黄緑色+紫色は、①×2×2×2=⑧となるから、紫色は⑥となります。 ←相似比が1:2の円錐の体積比は(1×1×1):(2×2×2)となりますね。
同様に、水色も⑥となります。
全体は⑧×3だから、ピンク色は⑩となります。 ←底面積と高さが同じ円錐と円柱の体積は1:3ですね。
⑧×3が6×6×3.14×6cm3に相当するから、ADを軸としたときの立体の体積(②)は
6×6×3.14×6×②/(⑧×3)
=18×3.14
=31.4
+25.12
56.52cm3
となります。
また、ABを軸としたときの立体とBCを軸としたときの立体とADを軸としたときの立体の体積の和(⑥+⑩+②=⑱)は、先ほど求めた答えの9倍となるから、
565.2-56.52 ←「ひきすぎ⇒たす」
=565.2-57+0.48 ←「ひきすぎ⇒たす」 実際には、この式をすぐに作ることができ、暗算で答えが求められます。
=508.68cm3
となります。