洛星中学校2016年前期算数第1問(2)

数の性質 分数の大小
 3つの分数1935/129、4989/343、8929/593を小さい方から順に並べなさい。

分母と分子が1番小さい1935/129にまず着目します。
分母も分子も各位の数の和が3で割り切れるから、3で約分できることがすぐにわかりますね。
1935/129=645/43=15となるから、他の2つの分数も15ぐらいと考えられます。 ←15からかなり離れた数になると、概算で答えの見当がつけられてしまいますからね。
そこで、分母に15をかけて大雑把に見当を付けます。
 343×15=3430+1715=5145
 593×15=5930+2965=8895
だから、4989/343は15より小さく、8929/593は15より大きくなります。
したがって、3つの分数を小さい方から順に並べると、4989/343、1935/129、8929/593となります。
(参考)分数の大小比較について
分数の大きさを比べる際、基本的には次のいずれかの方針で解くのがいいでしょう。
 ①分母を揃えて分子を比べます(通分しやすい場合)。
 ②分子を揃えて分母を比べます(分子を揃えやすい場合)。
 ③小数に直して比べます(すぐに小数に直せるものが多い場合)。
 ④特定の数(通常は整数)との乖離度に着目し、①~③を利用します(大小比較する分数に近い数が共通する場合)。
 ⑤逆数を考えて、場合によっては④を経由して、①~③を利用します(分母が分子に比べてかなり大きい場合)。
①から順に考えるのではなく、④と⑤を最優先に考えるのが大切です。
今回取り上げた洛星の問題は、方針④を利用したら、①~③を利用するまでもなく、答えが出てしまったということですね。

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