西大和学園中学校2020年算数第1問(6)

場合の数 攪乱順列
 1から5までの番号が1つずつ書かれたカード5枚と、1から5までの番号が1つずつ書かれた箱5つがあります。それぞれの箱にカードを1枚ずつ入れるとき、入れられたカードの番号と同じ番号が書かれた箱がちょうど2つあるような入れ方は[  ]通りあります。

カードの番号と入れた箱の番号が一致しているカードの選び方(組合せ)が
  (5×4)/(2×1)
 =10通り
あり、そのそれぞれに対して、残りのカードの並べ方が
  2×1×1 ←わかりにくければ、具体例を考えればいいでしょう(例えば、カードの番号と入れた箱の番号が一致するカードが番号1と2のカードの場合、番号3のカードが4番の箱か5番の箱の2通りあり、残りの番号のカードの入れ方は1通りに定まりますね(条件の対等性から他の例も同様ですね))。
 =2通り
あるから、条件を満たす並べ方は全部で
  10×2
 =20通り
あります。
(参考)攪乱順列について
1から〇(〇は2以上の整数)までの整数を横一列に並べ替えたとき、すべての△について左から△番目に△が来ないような並べ方の総数(n(〇)と表記します)について考えます。
左から1番目に整数☆(2、3、・・・、〇)が来る場合は次の2つの場合に分類することができます。
 (あ)左から☆番目に整数1が来る場合
 (い)左から☆番目以外に整数1が来る場合
(あ)の場合
左から1番目と☆番目については並べ方が決まっているので、残りの(〇-2)箇所のところに問題の並べ方をすることになります。
左から1番目にどの整数が来るかで(〇-1)通りあるから、この場合の並べ方の総数は(〇-1)×n(〇ー2)通りあります。
(い)の場合
左から☆番目に整数1が来ないという条件は、左から☆番目に特定の1つの整数が来ないということに過ぎないから、左から1番目以外の(〇-1)箇所のところに問題の並べ方をすることになります。
左から1番目にどの整数が来るかで(〇-1)通りあるから、この場合の並べ方の総数は(〇-1)×n(〇ー1)通りあります。
したがって、問題の並べ方の総数n(〇)は
  (〇-1)×n(〇-2)+(〇-1)×n(〇ー1)
 =(〇-1)×{n(〇-1)+n(〇ー2)}通り
となります。
具体的に計算してみると、n(2)=1通り、n(3)=2通りだから、
 n(4)=(4-1)×(2+1)=9通り
 n(5)=(5-1)×(9+2)=44通り
 n(6)=(6-1)×(44+9)=265通り
となります。

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