関西大学第一中学校2004年算数第1問(5)

文章題(特殊算) いもづる算(条件不足のつるかめ算) 不定方程式
 3×A+2×B=43(ただし、A、Bは整数)となるのは、たとえば、A=9、B=8の組が考えられます。
 この式が成立するのは他に[ ]組あります。

もう少し小学生らしい問題にすると、例えば、次のようになります。
「3円切手と2円切手を合わせて43円分買います。例えば、3円切手9枚、2円切手8枚買うことが考えられます。この買い方以外に、全部で何通りの買い方がありますか」
さて、問題を解いてみましょう。
2×Bは偶数、43は奇数だから、3×Aは奇数となり、Aも奇数となります。 ←文章題で条件が不足している場合、整数条件(この問題では、偶奇性)を考えます。
Aが2増えたら、3×Aは6増え、その結果、2×Bが6減り、Bは3減ることになります。
逆に、Aが2減ったら、3×Aは6減り、その結果、2×Bが6増え、Bは3増えることになります。
あとは、芋づる式に書き出すだけですが、A=9、B=8が与えられた式を満たすことが問題文に書いてあるので、それを利用して解きます。
Bが8より小さい場合、Bは5、2の2通りあります。
また、Bが8より大きい場合、Aは7、5、3、1の4通りあります。したがって、全部で
  2+4
 =6組
あります。
なお、全部書き出すと次のようになります。
 A  B
 1 20
 3 17
 5 14
 7 11
 9  8
11  5
13  2

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